2012年 11月 03日
シンポジウム奄美のイルカ・クジラ2012 |

奄美初となるイルカ・クジラのシンポジウムの様子です。

120席ほど準備した椅子もほぼ満席☆御礼

司会進行 興克樹氏(奄美海洋生物研究会/実行委員長)

開会挨拶 房克臣氏(瀬戸内町長/実行委員会顧問)
▼講師の皆様と講演内容のご紹介▼

吉岡基氏(三重大学)
イルカとクジラの生態~分野と分布~奄美の鯨類を理解するために

中山清美氏(奄美市立奄美博物館)
遺跡から考察される奄美の人々の鯨類との関わり

町健次郎氏(瀬戸内町立図書館・郷土館)
奄美のクジラをめぐる歴史民俗

内田詮三氏(美ら島研究センター)
日本のミナミバンドウイルカ事始め
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1975年に沖縄で開催された海洋博覧会のマスコットオキちゃんは、なんと奄美大島・大島海峡で捕獲されました。この時日本新記録種となったのがミナミバンドウイルカでした。当時の貴重な写真を見ながら話される内田氏の姿がとても印象的でした。当時お手伝いされた島人の方も来場されていました。
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船坂徳子氏(三重大学)
奄美群島のミナミバンドウイルカ
~奄美大島周辺海域における出現と個体識別~

岡部晴菜氏(美ら島研究センター)
奄美大島のザトウクジラ
~沖縄近海の識別個体と奄美大島の識別個体の照合~
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イルカとクジラの照合結果では、
ミナミバンドウイルカ98個体の識別がされました。そのなかの2頭が5年連続奄美海域で確認されていることがわかりました。意外に夏場の目撃情報はすくなく冬~春の目撃が多いという結果でした。
夏場は海に出てる頻度も高いのに目撃が少ないということは、なにかあるのかな?今後の調査に期待ですね♪
クジラは奄美海域で29頭の尾びれ写真が撮られました。沖縄との照合の結果、23頭が一致したということです。6頭は、奄美のみでの確認ということです。
さらに、2006年と2007年で同じ親子クジラが確認されています。2年連続で同じ仔クジラを連れた母クジラの確認は初めてだそうです。
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ドルフィンスイム・クジラウォッチングの先進地 御蔵島・小笠原のおはなし

小木万布氏(御蔵島観光協会)
御蔵島のミナミバンドウイルカ
~エコツーリズムの概念に基づいたドルフィンスイム体制の紹介~

森恭一氏(帝京科学大学)
小笠原のミナミバンドウイルカおよびザトウクジラ
~鯨類ウォッチングにおける環境保全と観光振興両立のための取り組み~
▼総合討論▼

Xメンバーの奥村さん、
Q今後のプロジェクトXどのように活動していけばよいか聞いてみました。



A.連携はもちろん、調査を長く続けるためには努力量が必要、情報を集めることは大変なこと、長く続かないこともある、細く長く続けてる体制を。
ベースが一定していること、例えば、毎朝30分展望台から探す、陸からの監視、無理があっては続かない。
安全面を考えて、船長とは別にボランティアでデータをとる人がいるといい。
など、そのほかにも大変貴重なアドバイスをいただきました!!

みなさん熱心に聞かれていました☆

シンポジウム終了後は、せとうち海の駅にて
素晴らしい講演ありがとうございました!!!
充実した内容でつながりがあってわかりやすくてとても面白かったとご来場いただいた方からお声をいただきました♪奄美の歴史の中で、知らなかった貴重なお話ほんとに面白かったです☆いよいよクジラのシーズンも近づいてきましたね。第2回の実現の日までさらなる調査がんばりましょー♪
by K-whaleproject
| 2012-11-03 23:59
| シンポジウム